腹筋を鍛えると便秘が治る

運動による便秘改善

 

 

運動不足が便秘の大きな原因のひとつであることは前述した通りですが、特に総体的な体力の低下などによって起こる弛緩性便秘に対しては大きな効果があるとされています。

 

中でも腹筋運動は腸の弛緩を改善することに加えて、腹部の血行促進をして胃腸の働きを高めてくれます。

 

他にも、便を押し出す時に肛門に十分な圧力をかける際にも腹筋力は必要で、こうした腹筋運動は自律神経のバランスを整えて気持ちよい排便を促すのです。

 

実際、腹筋の弱い人に便秘の傾向があるという統計もあるそうです。腹筋にぐっと力を入れると腹圧が上がり、排便時にはこの腹圧が便を押し出す重要な役割を果たしています。
腹筋が弱くてこの腹圧があまり上がらないと、便がしっかり押し出されず直腸に残ることになり、

 

直腸で更に水分を吸収されてしまって便が硬くなり、一層便秘傾向が強まってしまいます。こうなると硬い便が出口を塞いでいる状態になるので、もはや弱い腹圧では排便できなくなって、直腸だけではなく大腸に残った便も水分を吸収されて、頑固な便秘になっていきます。

 

便秘における直腸内の便の水分比率はかなり微妙なもので、水分が10cc不足するだけでも、高い確率で便秘を引き起こすとされていて注意が必要です。

 

腹筋を鍛える際には、胆汁の分泌を活発にして便の水分比率を正常に保たせる働きがある、クルクミン(秋ウコン)などのサプリメントを同時に活用するとより効果的です。